静岡県浜松市のお菓子メーカーの依頼案件。
2023年の大河ドラマ「どうする家康」に浜松市が関係することから、お菓子の売上拡大と地域活性の両面に寄与するパッケージデザイン開発を求められる。
味噌まんじゅうは昔からの地域菓子であることからも根強い人気はあるが購買層は比較的高齢とも言われており、これまで味噌まんじゅうを食べていない若いターゲット層にリーチする必要性があった。
家康公をモチーフにするアイデアは早い段階で持っており、それをどうアプローチすべきかを幅広く検討。
浜松市にはすでに家康公をモチーフにした公式キャラクターがあるが交通安全のマスコットとされており、それとは一線を画すキャラクター開発が望ましかった。
「八丁味噌」を用いているという商品特徴をキャラクターに込められないかと考えた結果、ひげの部分を「八丁」の文字で表すことを思いつく。キャラクターが八丁味噌について何かを説明するのではなく、キャラクターそのものが八丁味噌を体現しているという表現フレームとした。であれば顔はおのずと味噌まんじゅうにたどりつく。アンパンマンのように顔をかじられたりしながら、まんじゅうの中身の餡を見せたりして、図解の役割も果たすキャラクター開発を試みた。
蛍光ピンク色の背景色は、店頭での販売リサーチから「饅頭・和菓子の売場でもっとも似つかわしい色」であり「異彩を放ち、もっとも目立つ色」という分析結果から採用。
お菓子を売るというよりも雑貨を販売するに近い考え方でデザインを詰めていった。
パッケージに採用するキャラクターのポーズも、バリエーションを多く制作。
世界観や物語を形成するにはイメージを醸成する展開例が不可欠であり、販売促進における店頭POPなどでの豊富なバラエティ性も認知拡大に向けて必要だと考えた。
既存品のリニューアルパッケージとしては売上・知名度ともに飛躍的に向上した。
メディアやインフルエンサーにも多数取り上げられた。
1ヶ月
300,000 円
2024年4月25日
最適解のデザインを、早く、面白く。
【略歴】
東京造形大学 造形学部デザイン学科 卒業。
広告制作会社、ハウスエージェンシー、大手総合広告代理店のクリエイティブ職、製造メーカーの企画デザイン部門にて制作業務を20年以上担当。肩書きは、アートディレクター/デザイナー。
広告の企画制作業務のほか、CI計画、書籍の装丁、パッケージデザイン等において活躍実績あり。
【受賞歴】
フジサンケイグループ広告大賞:メディアミックス部門 グランプリ/優秀賞
フジサンケイグループ広告大賞:クリエイティブ部門 雑誌優秀賞
日本雑誌広告賞:経済産業大臣賞
交通広告グランプリ:駅ポスター部門 優秀作品賞/企画部門 優秀作品賞
朝日広告賞:広告主参加の部 朝日新聞特別賞
広告電通賞:最優秀賞/優秀賞
消費者のためになった広告コンクール:金賞
ACC CMフェスティバル:ファイナリスト
TDC賞:入選
日本観光ポスターコンクール:銀賞
など多数。
社団法人日本グラフィックデザイン協会(JAGDA)会員。
4年制大学 造形学部においてデザイン学科の非常勤講師も担当。
【ご挨拶】
丸山屋と申します。
広告宣伝やパッケージデザインに関して、商品企画の「上流」から
制作に至る「下流」まで、すべてのポジションで従事してまいりました。
価値の訴求や問題の解決など、クリエイティブ・デザインによる
「最適解」をご用意したいと考えております。
とはいえ、作ること・創ることがなにより大好きなタイプですので
面白がって楽しくデザインのお手伝いができれば本望であります。
業務の領域や制作スケジュール、制作フィーに関しましては
特にメニューを設けておりません。業務の内容によりけりかと思いますので
お気軽にご相談くださればと思います。
ご縁がありますことを、楽しみにお待ちしております。