初めに考えたのは,「エクセルで描く意義」についてでした。
ドット絵を制作するためのツールがあるにもかかわらず,なぜエクセルアートなのか――。
この作品は,エクセルの持つ“セル”に着目した物です。
セルの中で遊ぶ子供たちは,一見するとセルサイズを無視しているかのような存在です。
しかしよく見ると,1つ1つのセル自体が複数のセルで描かれている事に気付くでしょう。
エクセルアートの創始者とされる人物は,当時はパソコンの初心者だったと聞きます。
しかしそういう人だからこそ,使い慣れた人には浮かばないアイディアを生み出す事もあるのでしょう。
今回の“ファミリー”というテーマには,そうした可能性も期待されているのだろうと思いました。
子供の想像力には,大人が忘れてしまいがちな遊び心が隠れているものです。
どこでも遊び場にしてしまう彼ら・彼女らは,ドット絵の中でも自由に遊び回ることでしょう。
「枠にとらわれなくていい」という事を,子供たちに伝えられたら嬉しいですね。
この作品は,以前提案した物(
https://www.lancers.jp/work/proposal/16828538)の改良版です。
実は他の参加者様からアドバイスを頂き,作り直していました。
このコンペに参加した事で得られた,嬉しい出会いです。
この度は楽しい企画を開催していただき,有り難うございました。
Evala