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上場企業 取引先反社チェック自動化
■ プロジェクトの目的
上場企業として、取引先が反社会的勢力でないかチェックすることが必須事項になります。
取引先は数千社にわたり、それらを年1回定期的に反社チェックし取引先が反社および反社と付き合いがないか確認する必要があり、それらをすべて手動でチェックするのは非常に手間がかかるため、可能な範囲で自動化することにより業務効率化を図ります。
■ 体制・人数
2名(担当者1名、承認者1名)
実務はすべて担当者(私自身です)が行うことになります。
チェックに当たり、Gサーチという企業情報や過去の新聞記事などを調査するデータベースを使用し、過去の新聞記事結果を調べて犯罪や反社との付き合いがないかを調べます。
■ 目的を達成する上での課題
どこまで自動化するか、コストと効率化のバランス
調べた会社の新聞記事の見出しや本文は確認するたびに費用が掛かります。
そのため完全に自動化してしまうと費用が無限に増えていくことになります。
■ 課題に対して取り組んだこと
コストがかからない部分のみ完全自動化し、コストがかかる作業は手動で行う形をとりました。
具体的には
①検索ワード(会社名や代表者名) and 暴力団等(反社に関連するワード)で検索
②対象の新聞記事が何件ヒットするかを自動で調べ、結果をエクセルに記録+検索結果画面を自動でスクショ保存
③その後ヒットした検索ワードについては見出し内容から怪しい記事のみを個人の判断でチェック、記録する
①②(費用が掛からない部分)を自動化、③(費用が掛かる部分)を手動にすることで、最小限のコストで最大限の効率化を図る形に改良しました。
■ ビジネス上の成果
上記①②のプロセスにかかる時間について
自動化実施前:1社あたり約3分
自動化実施後:1社あたり約30秒
1社あたりのチェックにかかる時間を約1\6に短縮できました。
また、自動化中は別の作業に注力できるメリットもある、上記時間短縮以上の効果を得られます。
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