Googleタグマネージャーのサーバー実装をZoomでコンサルします
業務内容
「GA4のITP対応について」
iOSデバイスやSafariブラウザではトラッキング防止機能ITPの影響により、1st Party Cookieが24時間で削除されてしまうため、同じユーザーからのアクセスでも、前回のアクセスからの間隔が24時間以上空いてしまうと別ユーザーと識別されてしまいます。
3rd Party Cookie:即時削除
1st Party Cookie:最大保持期間24時間
そこで、GTMサーバーコンテナを導入する事で、ITP環境下でも規制を受けないサーバーサイドCookieが発行されるようになり、ユーザーが前回のアクセスから24時間以上経過して再度アクセスした際にもCookieが保持されるようになり、サイト来訪ユーザーを正しく識別をした状態でデータを収集することができます。
「Google広告のITP対応」
ユーザーがGoogle広告をクリックした場合、
閲覧したユーザーのブラウザ上には「サードパーティCookie」のクリック情報が付与されます。
サードパーティCookieとは、外部の事業者(Google)から発行されているCookieの事ですが、
Appleが開発しているSafariブラウザに搭載されたトラッキング防止機能(ITP)の影響により、
ユーザーにサードパーティCookieが付与されたタイミングで【即時削除】となります。
現状では、GTMのCVリンカータグを設定してサードパーティCookieからファーストパーティーCookieに書き換えておりますが、
ITP2.3の環境下では、ファーストパーティーCookieの有効期限は1日に短縮されております。
つまり、日本国内のモバイルブラウザのシェア6割を越えるSafariにおいては、
Google広告のリターゲティングリストが取得出来なくなったり、CV計測に影響が予想されます。
こうしたトラッキング防止機能(ITP)に対応する為に、
Google広告の成果計測をサーバサイドGTMに切り替える事で、
1st Party Cookieの保持期間を90日まで長く設定する事が可能です。
※自社サーバーから直接発行される1st party cookieであればITPの影響を受けません。
ちなみに、サーバサイドGTMを設定するには、有償のGoogle Cloud Platform利用が必要となりますので、
毎月1万円程度の運用コストが負担できる場合は、Cookieレス計測に対応をオススメします。
「ITPの変遷」
ITP1.0:24時間以内にアクセスがない場合、サードパーティクッキー(3rd Party Cookie)を破棄
ITP2.0:サードパーティクッキーの即時破棄
ITP2.1:ファーストパーティクッキー(1st Party Cookie)の有効期間が7日間に制限
ITP2.2:リンクデコレーションという手法を使って生成されたクライアントサイドのクッキーは1日で破棄
ITP2.3:Cookie以外のストレージデータも最大7日間で無効
※Google広告はITP回避策としてリンクデコレーションを使用・・・